奥川純一写真展

「写真撮ってますかぁ? はい ! 撮ってます !」

   2018年3月19日(月)〜3月31日(土)
 
  銀座 月光荘サロン「月のはなれ」
  東京都中央区銀座8-7-18  月光荘ビル5階 、
  03-6228-5189 
  銀座駅より徒歩8分、新橋駅より徒歩3分
  平日:  14:00〜23:45、
  土曜日: 14:00〜23:30 、
  日曜、祝日: お休み
 

 
*展示のみの鑑賞もご遠慮なく。
*貸し切り営業が入る場合があり、営業時間等の変更は 月のはなれHPFacebook twitter などでご確認お願いします。
*5階のお店までは階段になります。ビル入口の看板に付いてますインターホンで5階のお店に空席を確認することができますよ。
 
 

 今回の写真展「写真撮ってますかぁ?はい ! 撮ってます ! 」について

 

 とてもシンプルですが自分の日々はこれに尽きます。 写真に限らずだと思いますが日々続けていることが何かしらの結果に導いてくれると信じて期待しています。 行動に移す前に慎重に考えてからでなければならないことも多々在りますが、ものを作り上げることは考えるよりも行動に移す方が面白さにたどり着くのが早い気がして、自分的には、もっと面白い何かを見せてくれー、とその先に広がる何かに期待しながら日々を積み上げること、、、そう、「写真撮っていますかぁ?はい!撮ってます!」と、常にこれが自然に言えるようにありたいと思っています。
 
 写真学校をでていないボクは写真の正しい基礎なんて未だにまったくわかりません。先日もレン ズの○○ミリって何を意味してるんですか?という質問に「知りません、考えたこともありません でした」と答えてしまいました。その後ちゃんと調べてみて写真を撮り始めて20年弱で初めて 知った知識でひとつ勉強になりました笑(これからは答えられます!)。しかし、自分には正直 そんなことはどうでもいいことで、調べるくらいだったらその○○ミリレンズはどんなレンズなの かを実際に使って感覚で知りたいと思ってしまう方なのです。
 
 自分が写真の世界に入った頃、それまで未経験だった自分にとっては「一眼レフで写真を撮る」ということが初めはとても楽しかったのですが「自分が本当に撮りたいものが何なのかわから ない」という壁にぶち当たり、師匠にこぼしたところ、なにはともあれとりあえずフィルム100本撮ってきたら見えると言われ、「え~撮るものがわからないというのに100本ですか?撮りたいものがわからないボクが何にシャッターをきればいいんですか...?」なんて思いながら日々アシスタントの仕事が終わった後、毎晩のように気乗りしないままなんとなく撮り続けていました。 高架下の飲屋街、工場や建設現場、路地裏の猫、早朝の築地市場の働く人、動物園、友達などなど。 不思議なもんで初めのうちは1ロール36枚に、プリントしたいと思う写真なんか1枚も無かったのに、だんだんと枚数が増えていき、いつのまにか撮ったものほとんどをプリントしたくなってる自分がいました。気がついたら撮りたいものを撮っていたんですね。言葉では説明しがたい何かをつかめた気がしました。
 
 その後は毎度壁に当たる度に悩んで考えるよりもカメラをもって日々でかけるようになりました。 悩みながらも何かしらにシャッターをきってる自分が不思議と次の舞台へと導いてくれ、、、お かげさまで今日も懲りずによこしまな気持ち増し増しで写真を撮っています。 何のジャンルがすきですか?とか何をテーマに写真を撮っているんですか?とか聞かれたりしますが、正直未だに自分でもわかりませんが撮り続けることで何か心が楽しく跳ね上がる瞬間に出会えることが楽しくてたまりません。
 
 余談ですが、編集者 西村依莉さんの企画からの呼びかけで、昭和から残るあまりにも美しくゴージャスに装飾された大人の社交場をテーマに撮りおろした写真集「キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜」が今月、グラフィック社より発売ですのでぜひ見ていただけたら嬉しいです。
2018年3月   奥川純一